AHA−BLS重要なポイント(1/3)成人一人法CPR実技(教科書P1〜15)

BLSコースは、まとを絞った限定されたタスクトレーニングです。
コース終了後の、個々に状況の違う現場で、無意識に対応できるか否かは、
皆さんお一人お一人の習熟度によります。
最終的な目標は、「知識」としてだけではなく、
「無意識に体が動く」ようになることです。

以下は、最も基本である「成人一人法CPR」です。

■■■CPRは3つのステップです。

(1)反応と呼吸
  両肩をたたいて、「大丈夫ですか?聞こえますか?」
  反応がなければ
  正常な呼吸をしているかどうか、目で見て確認。(5〜10秒)

(2)「緊急コール・AED!」
  反応と呼吸がなければ、
  大声で助けを呼ぶ
  「あなた、緊急コールして、AEDを持ってきて!」
   又は「誰か来て!」
(3)脈
  頚動脈を2本指で確認(5〜10秒)

反応と呼吸、脈がなければ、
胸の真ん中に手をあてて、胸骨圧迫と人工呼吸を開始。


■■■CPRは、胸骨圧迫:人工呼吸=30:2

ポイントは4つ
(1)胸骨圧迫は強く、早く押す
 (5cm以上の深さ、1分間に少なくとも100回のテンポで)
(2)押したら、しっかり元の位置まで戻す(リコイルを完全に)
(3)胸骨圧迫の中断時間は最小限に
 (あなたの手が心臓の代わりです。絶え間ない胸骨圧迫が重要)
(4)過換気を避ける。
 (換気のやりすぎは逆効果。胸のあがりが見えればOK)

・AEDが到着するか、ACLSプロバイダーに引き継ぐか、
 傷病者が目的をもって動きだすまで、CPRを続ける。
・AEDが到着したらすぐに使用する。