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市民救助者(Lay Rescuers)とヘルスケアプロバイダー(Healthcare Providers) |
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心肺蘇生の国際ガイドラインでは、BLS救助者を"市民救助者(Lay Rescuers)"と"ヘルスケアプロバイダー(Healthcare
Providers)"の2種類に分類し、それぞれに応じた心肺蘇生の手技を勧告しています。 もし可能であれば、ヘルスケアプロバイダーの手技で高度な蘇生手技を目指すのが理想的ですが、 市民救助者に対しては、手技を簡素化してわかりやすく、忘れ難いものにして、手技の“普及”に重点が置かれています。 また、BLSを「非医療従事者」と「医療従事者」という“資格”では分けず、救助者の持つ“職務上の責任”において区分しています。医療従事者でもごくまれにしか蘇生に遭遇しない人は、市民救助者であり、また、職務上、救命処置を提供しなければならない方、日常的に蘇生に関わる方はヘルスケアプロバイダーとしています。 具体的には、ヘルスケアプロバイダーは、蘇生に関わる医師・看護師・救急救命士などの医療従事者の方です。 又私達は加えて、警察官・消防士・フライトアテンダント・ライフガード・公園警備隊など、職務上救命処置を提供しなければならない非医療従事者の方にもAHAのBLSヘルスケアプロバイダーコースの受講をお奨めしています。 |
AHA(American Heart Association)のECC教育プログラム |
AHAのコース(講習会)には、BLS一次救命処置の市民救助者(Lay Rescuers)向けのコース、ヘルスケアプロバイダー(Healthcare
Providers)向けのコース、二次救命処置の、成人向けACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーコース、小児向けPALS(Pediatric
Advanced Life Support)の全11のECCコースがあります。(AHA ECC Course Matrix) コースは、根拠に基づいてデザインされた教育プログラム(Evidence Based Education)です。 過去5年間にわたる研究で,多くの人たちがCPR の基本をうまく行えないでいることが明らかにされています。*1,*2,*3 ) そのため,例えばBLSヘルスケアプロバイダーコースにおいては、優れたCPRを行うという基本に立ち返るために,訓練用の教材を再編成しなおされました。 BLSコースでは受講者全員に、きわめて多くの実習時間が費やされますが,そのことは受講者がCPRをより有効に行うのに役立つはずです。より効果的に訓練すれば,よりうまく手技を保持できることを研究は示しています。*4,*5 ) 重要なことは,実生活において優れたCPRを行えるように人々を訓練して,その結果として生存率を高めることです。(BLS for Healthcare Providers Instructor Manual) BLSの市民救助者向けの教育プログラムには、救命・職場安全衛生コースとして4種類のハートセーバーコースがあり、また、地域コミュニティーコースとして、ファミリー&フレンズコースなど3種類のコースがあります。 (日本の消防署で行われれている普通T・U・上級救命講習や、日本赤十字社で行われている救急法基礎、救急員の講習会は、BLSの市民救助者向けのコースにあたります。) |
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