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救助者一人の場合の小児の救命


心停止の原因:

心停止の原因には、心臓自身が原因で心停止になる「心原性(しんげんせい)」と、呼吸系の障害から心停止になる「呼吸原性」の二つがあります。小児の心停止は呼吸原性が多く、成人の心停止は心原性が多いです。ここで「小児」とは1歳から思春期(男子:あごひげ、女子:乳房の発達)までをいいます。人は思春期までは呼吸原性で心停止になることが多く、思春期を過ぎると心原性へとその原因が変わってきます。
尚、突然バタンと倒れるのは小児成人を問わず心原性です。例えば、ボールが胸に当たって心室細動を起す心臓震盪(しんぞうしんとう)はこの例です。

心停止の原因

呼吸原性

小児は呼吸原性の
心停止が多い





心原性



(突然倒れたら心原性)
成人は心原性の
心停止が多い




傷病者にとって何が必要か

救助者が3人以上いれば、「(1)CPRをする (2)119番通報をする (3)AEDを取りに行く」という三つの行動を同時に取ることができます。
しかし、救助者が一人の時はどうするか。患者にとって最も必要なことからはじめるしかありません。

■突然目の前で倒れた場合は「心原性」ですから、傷病者にはまず電気ショックが必要です。ですので小児・成人も共に、救助者一人ならばまず、119番通報しAEDを持ってくることが必要です。
■次に既に倒れていた場合ですが、この場合は倒れたところを目撃していないので状況はわかりません。そこで、小児の場合は呼吸原性で倒れることが多いので呼吸原性を疑って、まずCPRを5サイクルしてから、119番通報・AEDを持ってきます。
成人の場合は、心原性で倒れる場合が多いので心原性を疑って、まず119番通報・AEDを持ってきて処置します。(倒れてから4〜5分以内ならすぐにAEDを使用します。4〜5分を過ぎていたら、まずCPRを5サイクル行い、次にAEDを使用します。BLSヘルスケアプロバイダマニュアルP35)

傷病者にとってまず何が必要か
目の前で突然倒れた!   既に倒れていた  
小児
CPR
成人


図の引用:改訂3版「救急蘇生法の指針」監修:日本救急医療財団 編著:心肺蘇生法委員会
update 2008.01.05
since  2008.01.05

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