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BLSコースでの新型インフルエンザ等の感染対策

BLS・FAコース内での
新型インフルエンザA(H1N1)(豚インフルエンザ/Swine-origin influenza virus, S-OIV)などの感染を防ぐため、
AHA岡山BLS・JEMTA日本救命協会では以下の対策をしています。

下記の(1)〜(4)は、特に今回の新型インフルエンザ対策のためではなく、
従来より定常的に行っています。
細菌・ウィルス感染等に対しては、常日頃より万全の対策をしています。

AHA-BLSヘルスケアプロバイダーコースの新型インフルエンザ等感染対策
(1)お一人につき、1体の
  成人マネキンをご用意
 ・成人マネキンは、受講生お一人ごとに、1体ご用意しています。
  (コース内で複数の受講生が、同じマネキンを
   使うことはありません)
 ・胸部は、使用の前後に毎回、除菌アルコールで清拭しています。
 ・顔面フェースは、CDC(米国疾病予防管理センター)のガイドライン
  (医療施設における消毒と滅菌)に従って、
  お一人の使用ごとに、毎回消毒しています。
  
(2)お一人につき、1回きりの
  新品人工肺の使用
 ・人工呼吸をすると、マネキンの体の中にセットされている
  人工の肺に呼気が入ってふくらみ、胸が上がるしかけになっています。
  (人工肺は専用のビニール製の袋です。人工肺には呼気・唾液が入ります)
 ・人工肺は、お一人ごとに毎回、新品に交換しています。
(3)お一人につき、1回きりの
  新品フェースシールドの使用
 ・口対口人工呼吸の実習の際には、直接顔面に口をあてず、
  新品のフェースシールドをお一人ごとにご用意しています。
(4)軽食等は個別包装品のみ  ・軽食(チョコケーキ、クッキー、タルト、ビスケ、御煎餅など)や
  お飲み物(コーヒードリップパック、煎茶ティーバック、ココア)等
  全て個別包装品のみをご用意しています。
  室内空間にバラで暴露されたものはありません。
 ・冷たいお飲み物もご用意していますが、お湯を利用する上記の
  お飲み物をお勧めいたします。
(5)除菌アルコールタオルや
  速乾性手指の消毒ジェルを
  ご用意
 ・アメニティコーナーには、
  ウィルスや細菌類を除菌できるアルコールタオルや、
  すり込むだけで手指の消毒ができる消毒ジェルを
  ご用意しています。ご自由にお使いいただけます。
(6)サージカルマスク、
  又はN95規格の
  感染防御マスクの推奨
 ・本コースは少人数で開催しています。
  また通常の会議や集会の場合より、人と人との間隔は広いです。
  しかし、コースへ参加される方には、新型インフルエンザ対策として、
  マスクの着用をお勧めしています。
 ・もし、当日マスクをお忘れになり、
  BLSコース内での飛沫感染防止のためにご希望の方には、
  サージカルマスク、又は、
  NIOSH(米国労働安全衛生研究所)のN95規格以上のマスク
  ご用意しています。
  (有料です。確保できている数が当面の参加者分しかありませんので、
   コース内で使用される場合に限らせていただきます。)
 ・N95マスクの着用とユーザーシールチェックの仕方(YouTube)
  (北里大学医学部衛生学・公衆衛生学助教 和田耕治氏
  厚生労働省「新型インフルエンザ大流行時の公衆衛生対策に関する研究
その他  ・インフルエンザなどのウィルスに感染されておられる方、
  又はその疑いのある方は、
  コース参加をご遠慮いただきたいと存じます。

  インフルエンザ様疾患(Influenza-like illness, ILI);
  インフルエンザ以外の明確な原因がない状態で、
  体温が37.8℃以上および咳/咽頭痛がある方は
  参加をご遠慮下さい。
 ・AHA(American Heart Association)や米国トレーニングセンターからの
  指示があった場合と  
  日本政府、行政、会場施設からの勧告があった場合は
  パンデミックに対応するために、コースを一定期間中止する場合があります。
  中止の場合は個別にご連絡申し上げます。



インフルエンザウィルスの飛沫感染・接触感染予防に関して

・インフルエンザウィルスの大きさは、0.08〜0.12ミクロンくらいです。
 (1ミクロンは、1ミリの千分の1です)
・感染者の咳やくしゃみなど、ウィルスを含む飛沫(だ液のつぶ)の大きさは、最小5ミクロンくらいです。
・ちなみに花粉粒子の大きさは、最小10ミクロンくらいですので、
 花粉症対策専用のマスクでは、ウィルスを防御できません。

・日本のマスクの基準は、産業用のDRやDSなどの国家検定基準があるのみで、
 医療用マスクの基準はありません。
 厚生労働省は、2003年のSARS問題の時、世界保健機関(WHO)が院内感染対策指針で指導している
 NIOSH(ナイオッシュ/米国労働安全衛生研究所)のN95規格以上のマスクを使用する事が望ましいと
 通達しています。
・N95規格とは、ウィルスより小さい0.075ミクロンの塩微粒子に対して
 95%以上の防御ができる規格です。
・サージカルマスクは本来は外科手術など医療用に用いるマスクを意味します。
 平均粒子径4〜5ミクロンの粒子を除去できる割合をBFE(細菌濾過効率)とし、
 FDAはサージカルマスクの基準をBFE95%以上と規定しています。

・感染者がくしゃみを抑えた手で、物にさわるとウィルスがつきます。
 CDCによると、物の表面についたウィルスはすぐには死滅せず、
 2〜8時間くらいの間は人に感染させる能力を持っています。
  Studies have shown that influenza virus can survive on environmental surfaces
  and can infect a person for up to 2-8 hours after being deposited on the surface.
 ウィルスがついた物を手で接触し、その手で自分の口や鼻や目にさわると感染する恐れがあります。
 手を洗い、消毒することや、物に触った手で口・鼻・目をさわらないことが大切です。

・うがいも感染予防対策として有効とされています。



−−−CDCの新型インフルエンザについてのQandAから−−−

・季節インフルエンザでは、症状が出る1日前から発症後7日間まで
 他の人に伝染する可能性があります。
 発症したら、症状が出てから7日間、或いは、症状がなくなってから24時間の
 いずれか長いほうの期間は、他の人への感染をさけるため外出を避けましょう。
・咳やくしゃみをするときは鼻と口をティッシュで覆いましょう。
 使い終わったらゴミ箱に捨てましょう。
 ティッシュを持っていない場合は手で覆い、そのあと手を洗いましょう。
・感染を防ぐのに最も大事なことは、手を洗うことです。
 石鹸と水で手を15〜20秒かけて洗うことをお勧めします。
 アルコール入りのハンドクリーナーやジェルのサニタイザーを使ってもよいです。
 ジェルは水かなくても効果があります。ジェルが乾くまで手をこすりましょう。
 アルコールが手についたウィルスを死滅させます。
・N95マスクと、サージカル(外科手術用)マスク
 顔にぴったり合うN95マスクは、サージカルマスクでは周囲から吸い込まれてしまうような小さな粒子を
 フィルターで除去できる利点があります。
 しかし、サージカルマスクに比べると、正しく着用したN95マスクでは息苦しくて
 長時間の呼吸には向かないという欠点もあります。
・適切に処理され調理された豚肉の加工品は食べても安全です。
 このような豚肉を食べたり、豚肉から作られたものを食べて 新型ウイルスに感染することはありません。
・インフルエンザウィルスは熱(75℃〜100℃)で死滅します。
 また、塩素、過酸化水素、石鹸、ヨウ素の消毒液、アルコールでも
 適切な濃度と時間をかければ死滅します。



その他
サージカルマスクとN95マスク
 ・厚労省は、「医療機関における新型インフルエンザ感染対策について(H21.6.2)」において
  飛沫/接触/空気の3つの感染経路のうち、“飛沫感染”を主体と考え、
  通常のケアの場合は空気感染予防の為のN95マスクは必要なく、
  サージカルマスクと手指衛生を標準とするべきとしています。
 ・一方、CDCは、インフルエンザ患者の部屋に入る医療従事者は、
  事前フィットテストをしたN95マスク又は相当の防護具を着けなければならないとしています。
  通常の季節性インフルエンザの場合はこれまでサージカルマスクを推奨していましたが、
  今回の新しいウィルスの場合は、伝搬経路の詳細がわかるまで、保守的手法が必要との判断からです。

厚労省:新型インフルエンザ相談窓口(各都道府県代表各都市の保健所


追記
2012.01.12 ノロウィルス対策(嘔吐物処理)


update 2012.02.01 
since  2009.05.19

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